たけぴょん日記

某理系大学院卒、自然栽培農家見習い。

映画によって世界は変わるのか?国際有機農業映画祭2013

年に一度行われる国際有機農業映画祭に参加してきた。実を言うと、今までこの映画祭の存在自体を知らなかったが、2007年度から始まり今年で7回目の開催である。食の安全、自然と人間の関係、社会のあり方をテーマに、2日間に亘って映画が上映される。2500円のチケットで約10の映画が見れるのでとてもお得な企画だ。

 

この手の映画の面白いところは、善と悪があった場合に、どちらかの視点のみによって描かれることにある。今回は有機がテーマなので、農薬反対派、遺伝子組み換え派などの視点が中心に論じられている。私が見た映画は、”食の選択”と”GMO OMG 遺伝子組み換え? なんだそれ?”の2作品で、どちらも示唆に富んでいて面白かった。

 

食の選択では、安い、便利といった基準で食を選ぶ人が多い今、効率よく生産される中で失ったものについて述べられている。以下、予告編↓

 

 

GMO OMG 遺伝子組み換え? なんだそれ?では、子どものために食について考えるようになった父親が、遺伝子組み換えの謎解きの旅の話である。以下、予告編↓

 

 

これらの映画の情報の成否は横において、こういった映画を一般市民が見ることには大変意味があると思う。食の問題は自分の命に関わる問題だからだ。普段考えなかったような事柄を、考えるキッカケになれば良いと思う。

 

いきなり世の中は変わっていかないけど、先ずは物事を知ることで少しずつ変わっていく。 今は食品偽装が問題になっているけど、正しい情報の上で食の選択が行われるような社会になって欲しいと思う。

 

だって、それがフェアってもんじゃん?

 

----------------------------------------------------------------------

2008年度のアメリカ映画、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作。

食の安全について考えるのにとてもオススメの映画、アメリカの食品産業に潜む問題点に切り込んだ作品。

フード・インク 【DVD】

フード・インク 【DVD】
価格:3,591円(税込、送料別)